穴吹川カヌーツーリング  (2004/5/3)

あなぶきがわ 徳島県穴吹町
流域内人口密度 171人/平方キロ (吉野川水系)
リアルタイム水量 美馬町中薮(吉野川)
駐車場 START 覚えてない・・・
GOAL ふれあい広場の駐車場と、4WDなら河原にも
トイレ GOAL ふれあい広場にあり
買い出し R192に出たところにコンビニ
温泉 ふれあい広場上方にホテルがあり、ここで入浴可(500円)
穴吹温泉(500円) 車で20分の山の中・露天建設工事中
ひとこと 鮎の時期には堰の付近まで漕ごうとすると、漁協による意地悪があるかも。

7.7km  5.9‰

 ここは「四国一の清流」と謳われている川である。
 確かにその水質は素晴らしく、透明度が高く、サイダーの色をしている。その割に、カワセミを見かけなかったのが不思議である。
 漕いだ区間内に名前の付いた瀬が3箇所あるが、いずれも難易度は低い。
 地元の方の話では、10年以上前の増水で水位が5m上昇し、その際に10tを越す大岩が大量に転がってきて、それを5年掛かりで撤去する際に流れも変わってしまったそうだ。
 
 さて、スタートは白人の瀬と呼ばれるところから。
 区間内に大きな瀬はないが、その代わりに瀞場もなく、ビール片手にのんびりと、といったいつものスタイルを貫くのは難しい。
 車で川にアプローチできるポイントは比較的多く、それらの箇所では、どこも家族連れで賑わっていた。中には、曇天だというのに、泳いでいる子供もいた。

 2kmほど進むと、岩が転がって、ルート取りの難しそうな瀬が現れ、全員で上陸して、下見を実施。
 各自ルートを頭に描いて下ったものの、いざ漕いでみると、目印を見失ったり、操船を誤ったりしたようだ。
 松井さんは瀬を抜けたところで右にバランスを崩した。丁度エディで待機していた私の目の前である。ローブレイスを入れて失敗し、岩にパドルを突いて失敗し、最後にアースロールで立ち直った。立ち直ってしまったあたりが、いつもの松井さんらしくなく、少々残念だ。

 この川には、所々で上空を対岸までロープを渡してあり、その途中数カ所に数十センチのヒモをぶら下げてある。これはカワウから鮎を守るための対策とのことであった。このロープは堰の上流部に、特に多く張られている。堰は川に対して斜めに設置されていて、落差は3m。右岸に魚道があるが、ここをカヤックで下りることは不可能であろう。堰の中央を、スロープを歩いて全員でポーテージした。

 これを越えると、ゴールは間近。
 岸からおじさんが二名こちらに叫んでいる。カヌーは禁止だ、と言っているようだ。松井さんが近寄っていって話を聞いてきたのだが、どうやら漁協の方らしく、そこでカヌー禁止の方針を打ち出したとかなんとか。
 なにやら寝ぼけた漁協である。川でのカヌーを禁止する権利は、誰にもないのだ。ましてや、漁協にそんなものを決められるはずがない。そもそも、法に触れるんじゃないの、という気もする。まあ、こんな馬鹿な漁協は無視してしまえばいいが、快適なツーリングにケチが付いたのが惜しい。
 カワウ妨害大作戦のロープが多く張られている堰の辺りが、漁協にとっての聖域なのであろうから、ゴール地点は、これよりも上流に設定することを勧める。

 ゴールに利用したふれあい広場は、多くのキャンパーで賑わうが、比較的水没しやすいので、悪天候時には要注意。

 水量は乏しくもないが、豊富なわけでもなく、6人中4人がライニングダウンをすることになった。
 沈は二名。田畑君はわざと岩に乗り上げ、無理矢理乗り越えようと試みて失敗し、たけちゃんは岩を避けきれずに激突した。

(おわり)