木曽川カヌーツーリング (98年10月31日)

きそがわ 岐阜県各務原市〜笠松町
流域内人口密度 322人/平方キロ (木曽川水系)  
リアルタイム水位 笠松
駐車場 START 停められなかったと思う。
GOALの河原には4WDのみ進入可。2WDは堤防に停めよ。
大きな河原が多く、河川敷公園もあるので、そういったところを探して停められるはず。
トイレ 途中の河川敷公園
買い出し 町が近いので、適当に。
温泉 温泉はないが、スーパー銭湯が付近に多数あり。
例えば太古の湯ぎなんのゆなど。
ひとこと 木曽川で一般的なコースは中濃大橋〜桃太郎神社で、その区間はロデオパドラーの定番コースとなっている。
 当時、私は岐阜県岐南町に住んでいたのであるが、その私のアパートから1.5kmのところに木曽川が流れていた。電車でスタート地点まで行き、川を下って徒歩で帰宅、というスタイルでツーリングをしてみたいと思っていたのだが、以下はそれを実現させた時のレポートである。
鵜沼宿〜新木曽川橋 14.3km 1.7‰

 9時半に起床すると、予報通りの好天であった。上記の目的を果たすため、名鉄・鵜沼宿駅へ向かう。通常の木曽川のツーリングコースのゴールから1kmほど下流からのスタートである。ここに向かう途中、コンビニがなかったので、昼食抜きの哀れなツーリングになった。
 着替え・カヌーのセッティングをし、スタートは13時。今回の艇も、釧路で使ったグモテックスジュニア。公共交通機関を利用して、あまりハードでない川を下るときは、これが一番。予定漕行距離は15km。流れが殆どないところもあるので、平均時速4kmとすると、所要時間は約4時間。当日の日没時間が17時丁度であったので、気持ちはかなり焦っていた。
 川に出てみると、その川幅にあらためて驚いた。川の中央に出ていくことが怖い。沈したときに、川岸まで泳ぎ着くのがかなり大変そうなのだ。吹き付ける風も強いような気がした。流れ自体は、ごくゆっくりと流れており、水の透明度は50cmくらい。水量はたっぷり。汚いとか臭いとか言われるこの川にも結構な数の鳥が居たりして、意外な発見をした気分だ。サギ・セキレイ・鴨類Ico_087.gif (1179 バイト)といったおなじみのメンバーではあるが。
 愛岐大橋橋の下には橋脚の残骸が残っていたが、流れがゆっくりとしているので、簡単にかわすことができる。ここ以降は、時々瀬も現れる。ザラ瀬であっても、このくらいの大河になると、瀬の幅が広く、音が大きいので、大きな瀬が待ち受けているのでは、と勘違いしてしまうほど。また、150mも続くザラ瀬も。スケールがでかいのだ。「おっ」などと言って姿勢を正すような瀬も3カ所。最大で80cm位の波があった。強い渦やボイルには遭遇せず。
 途中、中州がたくさんあり、それを右に行くか、左に交わすかで、岐阜と愛知を行ったり来たりする。スキー場で県境になっているコースを、ロングターンで滑るのに似た面白さがある。その中州のうちのひとつで、15分ほど休憩。
 下流に向かうにつれて、釣り人が増えてきたが、川幅があるので、接触を避けることは容易である。
 JRの鉄橋をくぐったところの右岸がゴール。時計を見ると、15時。ということは、時速7.5kmで下ったことになる。本当だろうか。川の流れはそう速くはないようなのだが・・・ 狐につままれたような気分である。頻繁に電車が行き来し、デイキャンパー達の見守る中、ポンチョで着替え。アイテム一式をカバンに詰め込んで、自宅に向かう。やはり濡れたためであろうか、ツーリング前に比べて荷物の重量が増しているように思う。
 ヘロヘロになって、帰宅。16時には浴槽に体を沈めていた。

 この区間を下ってみて、良ければ、初心者を川に連れ出すときに使おうと思っていたが、前述の通り、川幅が広すぎて、レスキューに自信がない。サーフィンできそうな波もあったが、ロデオ系の人は、もっと上流の「富士が瀬」で遊ぶはず。結局、ここをメインに遊ぶパドラーはいないだろうな、というのが実感。当然、他のパドラーとは出会わなかった。

(おわり)