万水川〜犀川カヌーツーリング(2002年6月1日)

よろずいがわ
さいがわ
長野県豊科町〜明科町、生坂村〜信州新町
信濃川が長野県に入って千曲川と呼ばれ、その支流の犀川、その支流の穂高川の支流の万水川。
流域人口密度 246人/平方キロ(信濃川水系)
リアルタイム水位 陸郷  明科町の観測所です。ツーリング当日は0.70m
駐車場 START 運動公園の駐車場(17時以降駐車禁止)
あやめ公園 いくらでも
GOAL 中村マレットゴルフ場
(私有地であるので、節度をわきまえよ)
トイレ 運動公園
あやめ公園(犀川への合流後に右岸に現れる公園、ゴール適地)
中村マレットゴルフ場(仮設。所有者に拝借することになるの
買い出し 明科駅前にスーパー。
温泉 遊湧自然館さざなみ(400円) 露天風呂ナシ
長峰荘(400円)
ひとこと とくに、犀川に出てからは水量不足に悩まされることはない。鮎釣り師もいない。
近年急にこのツーリングコースが有名になったことで、地元の方は困惑。マナーは厳守し、極力地元にお金を落としてもらえるようお願いします。
万水川〜中村 9.1km 2.7‰

 今回は久々の、大人数でのツーリングである。
 全員紹介してしまうと、まさりん・くごさん・さもさん・バジルさん・トビー(犬)・宮崎くん&果苗ちゃん夫婦・ようちゃん・あきらKさん・ひとつさん・平川さん・あらさん・シィーチーさん・でくさん・月座さん・うじさん・ゴン。総勢17人と1匹。車10台と、カヌー15艇である。うち、犀川が流れる長野県の人はおらず、隣県まで範囲を広げても、群馬のまさりん一人だけ。みな遠路遙々と、集まってきたのだ。

 中村マレットゴルフ場に集まり、マレットゴルフ場に車を置かせていただけるよう、お願いし(ここは私有地なので、絶対にこれは厳守)、回送用の車を残して、スタート地点へ。

 スタート地点は、いつも通りに、運動公園横から。この運動公園は17時以降は駐車できないので、ご注意。大人数でのファルト・ダッキーを組み立て風景は圧巻である。
 万水川は川幅がないので、何班かに別れてスタートすることになり、私は先発隊になった。スタートでは少々艇に乗り込みづらく、初心者が同行する場合は艇を押さえてあげる等の配慮が必要なのだ。

 川は相変わらず雰囲気のいいところで、護岸が切れてからは、釧路川の源流を思わせるような風景となる。水深の深いところがないので、きれいに見えるが、あまり水質のいい川というわけではない。その秘密を、ここで公開してしまうのだ。
 実はこの日、私は集合時間前に万水川の源流探しをしてきたのだ。2万5千分の1地形図とカーナビを頼りに、一番太そうな支流を、車で遡っていった。穂高川の支流の下を通したパイプを流れたりという不思議な箇所を経たりしながら、辿り着いた先は・・・なんと梓川。長野自動車道の梓川SA裏手にある堰から取水しているようで、私はここを挟む区間の梓川を漕いだことがある。一歩間違えば、万水川に入り込んでいたかもしれないのだ(そこまでバカじゃないけど)。
 というわけで、万水川には梓川の水が多く流れてきているのであった。

 話はツーリングに戻って、大王わさび農園からの注ぎ込み(蓼川)が、右から入ってきたところから。ここを150mほど漕ぎ上がってわさび農園の駐車場に上陸した。この漕ぎ上がりは、カヌーが初めての方には辛いところだろう。上陸ポイントでは、3年前に来たときにはなかった階段が出来ていた。カヌー用に作ってくれたのだろうか? 無理に土手をよじ登る必要もなく、艇の乗り降りも楽になった。農園でわさびソフト300円也を食し、再び川に戻った。ここの流れ、以前は気持ちよさげな水草(梅花藻?)が生い茂り、緑色の川底であったのだが、今では砂に埋まってしまったように思われた。水深も浅くなってるようだし。上流で工事でもやってるのだろうか?(2005年には水草の茂る川が復活していた)

 穂高川・犀川・高瀬川が合流したところの左岸で昼食休憩。暑い暑いと連呼しながら、一時間半ほど休憩。

 ここからは川幅が広がるので、全員かたまってのツーリングだ。とは言っても人数が多いので、先頭から尻尾まで100m以上になっていることも多い。競馬でいうところの「縦長の展開」である。

 2本目の木戸橋をくぐった後、前回私が沈した瀬がある・・・はずであったが、瀬自体がなくなっていた。流れが変わってしまったようだ。この瀬にリベンジを誓い、私の足下でひれ伏せさせてやろうと思っていたのに、残念である。

 その15分先にゴール地点がある。その手前に、怪しげな看板を発見。中村マレットの手前に人工の瀬ができて危ない、という情報を事前に得ていたのだが、それを警告するもののようだ。
 その危険個所は右の写真の通り。これは下流側から撮影したもので、2つある桟橋の2本目。左岸から浅瀬によって右に流れが集まり、岩を組んだ2本目の桟橋をかすめ、1m近く落ちている。その直後の渦も強く、注意が必要かも。
 警告看板に従って、中州の左側を通れば、問題はないんだけど、右を通れば、こうなる。

 この日のツーリングはここまで。回送を済ませて、温泉(長峰荘、350円)に行った。そこで聞いたところによると、あきらKさんは近日中に韓国の川を下りに行くようだ。バジルさんとrumiさんも、8月下旬にアラスカへ1週間行くとのことで、羨ましすぎる。いいなぁ。私はといえば、今年は夏に長期休暇がないのだ。無給で仕事に駆り出されるのだよ、まったく。あー、やだやだ。
 で、あとは買い出しに行き、河原にテントを張り、食事して、就寝。少々雨がぱらついた。 

犀川 (6月2日)

さざなみ〜穂刈橋 13.4km 1.8‰

 翌日。マレットゴルフ愛好者の声に目を覚まされた。早朝6時くらいからプレーを始めていたようだ。う〜む、健康的。
 我々もビール飲んだり、食事したり、仲間内でフリマしたり。そうそう、フリマでまさりん(桃カルピスファン)から、パドルを1000円でゲットしたのだ。早速使ってみよう。

 2日目は大岡村(?)の宿泊施設さざなみからスタート。ここではラフティングツアーも受け付けており、カヌーのスタート地点に使われることも多いのだ。
 出発前に、整体師でもある平川さんに、背骨をチェックしてもらう。曲がってはなさそうだけど、腰の張りを指摘された。緊張をほぐす運動が必要だそうだ。
 さて、今日の私の艇は、ゴージャスL−1。フリマで売れ残った装飾用チェーンを艇に取り付け、再びPRしちゃうのだ。

 さざなみからの区間は、前日よりも波が大きい。瀬がある度に、さもさんがアリーのバウシートで身を屈め、前を見ないようにしていた。よっぽど怖いらしい。・・・と思っていたのは勘違いで、彼女は川を流れながらも、なにやら調理をしていたらしく、それを水害から守るのに必至になっていたそうな。さもさんは、自分の力で艇を動かそうという大それた考えは持ち合わせていないので、もっぱら調理人に徹していたのであった。パドルは一応脇には置いてあるが、手にすることもない。
 さもさんには申し訳ないが、その仕草とかがコミカルで、見た目や雰囲気にしても、まさにマンガのような人なのだ。かとおもえば、前夜は、自宅でわざわざ仕込んできたサラダとかを振る舞ってくれ、そういった女性らしい一面も持っている。いや、ちゃんとした女性なんですけどね。

 この区間には、前を漕ぐ人が見えなくなるほどの大きな波もあるが、岩が絡んでいるわけでもなく、基本的に素直な瀬ばかり。まさりんに売ってもらったパドルは絶好調で、軽量な為に、瀬の中ででも高回転で振り回せる。いい買い物をした。
 唯一沈しそうだったのが、ようちゃん。コース取りを誤り、岩の方へ行ってしまい、岩の直下のバックウォッシュ(っていうのかな)に捕まり、抜け出せなくなってしまったのだ。岩から落ちてくる水に引き込まれ、そのまま上流側へ沈しそうに見えた。安定性の高いダッキーだったから、持ちこたえることができたが、普通のポリ艇だったら、沈だろうな、たぶん。
 30秒ほどして、ここから抜け出した水船のようちゃんは、見事なサイドサーフィンだったよ、と、からかわれていた。

 ゴールは穂苅橋。ここに16時頃に到着。この手前の橋のほうが、上陸はしやすそうであった。
 艇を車に載せてさざなみに戻り、時間のない人とはそこでお別れ。残りの15人は、ここ(さざなみ)の温泉へ。露天風呂ナシの400円。春に増築したばかりの建家の中にあるので、かなりびゅーてぃふる。でも、日焼けで腕が痛い私たちは、腕をあげたままの姿勢で入浴した。あやしい宗教みたいでもある。

 ところで、このツーリングに関して、道とか場所とかを聞かれたことが4度あった。私はわずか半年であったが、松本市民であったので、地元民と言えなくもない。にもかかわらず、この4度のうち、正しく答えることができたのは2回だけ。であるから、知ったかぶりして私が道案内をしても、それが正しい確率は半分しかないので、みんなは眉に唾してそれを聞く必要があるのだ。

(おわり)

− 補足 −
2005/5/2夜〜5/5にもこの辺りに滞在したが、5/3の最低気温は松本市で3.9℃という低さであった。GWの頃になっても冬用シュラフや衣料も用意していった方が無難。