近江八幡の水郷 カヌーツーリング (2008/4/13)

すいごう 滋賀県近江八幡市
駐車場 START/GOAL 近江兄弟社のグラウンド脇
トイレ 西の湖園地
買い出し 付近になし?
温泉 付近になし?
ひとこと 桜の時期には多くの観光客が訪れ、カヌーも多い。

 水郷というのは水路の多い町を指すもので、琵琶湖の脇にある西の湖の周辺にも、それは広がっている。
 集合地点は甲子園出場経験もある近江兄弟社という私学のグラウンド脇。遠目にもグラウンドのネットが見えるので、地図が曖昧でも周囲1kmから見つけることができる。

 私はこの日が2008年の初漕ぎであったが、でくさんとバジルさんは同日の早朝から琵琶湖の北岸にある桜の名所・海津大崎を漕いできたということで、4時間ほどはやく初漕ぎを済ませてきたらしい。おそるべし・・・。
 ほかの参加者は、月座さん・田畑君・たけちゃん・さのさん。ほかの参加犬はトビー。

 グラウンド目の前の池から右に漕ぎ出すと水路となり、そこがいきなり今回のメインディッシュである。 右に桜・左に菜の花という見事なコラボレーションを目にすることができるのだ。バジルさんから「天国の川」認定も受けた。この認定は万水川に引き続き2本目という快挙である。厳密に言えばここは川とは言いづらいけど、そんなこと気にしてちゃ世の中渡ってはいけません。
 この天国区間は300mくらい。そのさきを右折して池に出た右側に西の湖園地という公衆トイレ付きの公園があり、ここで昼食。スタート地点から近いため、たけちゃんは車を取りに戻り、屋形船で水郷遊覧をすませた家族を呼びに行き、みんなでまったりタイム。

 風の冷たさが少々気になり、昼からはパドリングジャケットを着用した。まずは西の湖を目指す。時代劇ロケにもよく使われるという太鼓橋という木造の橋をくぐるが、実は橋脚は木のふりをしたコンクリートなのだ・・・あっ、ばらしちゃった (^^;)


 西の湖は右にどーんと広がっていて、その向こうの山には織田信長の墓があったりなかったりするのだ。
 西の湖の端をかすめ、いくつも分岐している水路を漕ぎすすむと、よしの大竜神がある。「大」がつくほど立派ではないような気もするが、その御利益は「大」なのかも。

 その先もぐねぐねと漕いでいくと、若干の流れを感じられる箇所もあった。西の湖が標高85m、琵琶湖が84mなので、やはり流れているのだ。つまり、一周するとどこかで漕ぎ上る必要があるということになるが、それがどこだったのか全然気がつかなかった。

 水路の風景は、基本的に両岸を葦が覆っているというもので、ヒジョ〜に迷子になりやすく、地図を持たずに漕いだ私はどこを漕いでいるのか全く分からなかった。地図を見直しても、明確には思い出すことができない。国土地理院の2万5千図であっても書かれていない水路が多いようで、できればGPSの持参を勧める。GPSにもあまり水路は書かれていないらしいが、少なくとも軌跡を逆に辿ってスタート地点に戻ることができるはず。
 その他の迷った際の対処法は、他のグループについていくとか、時折見えるグラウンドのネットをひたすら目指すとかが考えられる。
 事前の月座さんによる下調べでは、このエリアでは一方通行なのではないか、という情報があったが、どうやらそれは商用船の話で、カヌーはその都度道を譲れば、そんなのかんけーねー、ようだ。

 ちなみに葦とヨシは同じもので、アシは「悪し」につながるため、「良し」からヨシに転じたという話がある。←ウィキペディアより 

 左側にまた桜が植えられている区間があった。弱々しいが風が吹いており、時々花びらが舞い落ちてくる。カヌーの上でそれを見事にキャッチすることに二度成功し、長年の目標を達成することができた。

 とまあ、漕がなければ進まないという難点はあるが、普通の河川ではなかなか見られない景色に覆われ、この時期の近江八幡の水郷は、静水としては一番いいフィールドではないかと感じた。

(おわり)