豊川カヌーツーリング (2009/5/1)

とよがわ 愛知県新城市
流域内人口密度 290人/平方キロ  
リアルタイム水量 石田 ツーリング当日は-0.22m
駐車場 STARTの下流150mの道路脇 4台
GOAL いくらでも
トイレ 桜淵公園
買い出し 市街が近いので、適当に。
温泉
ひとこと 長篠の戦い古戦場を横切る川。亀多し。
 
宇連川合流〜桜淵公園 6.1km 2.5‰
  この川は10年ぶりくらいの二回目。前回はダッキーを担いで電車に乗り、本長篠駅まで移動し、宇連川(うれがわ)から漕ぎだした。今回のスタートもそこからと考えていたが、豊川と宇連川の合流部からのスタートに変更。今回はポリ艇。前回よりも2.1km下流からの漕ぎ出しということになる。川へはコンクリートのスロープがあるが、入り口にはロープが張られており、車は150m下流の道路脇に移動した。

 ちなみにこの川、「トヨガワ」と読む。豊川市はトヨカワであるが、河川名には濁点を付けて発音するのだ。



 地図からも読み取れる通り、この川の前半は渓谷部ということになっている。胸くらいまで水を浴びる程度の瀬も多くあるが、直線的な川なので、瀬もまっすぐなものが多く、カーブの外側から竹が倒れ込んでいて邪魔、という箇所もない。その点では難易度は高くないと言える。
 瀞場を漕いでいると時々耳にする「ドポン」という音は、亀が人の気配を感じて川に入る音。この川では亀を目にすることなく下るのが難しいと言われるほどに亀が多い。時間が経つにつれて、あの辺りで甲羅干ししていそう、という雰囲気も分かるようになってきて、音を立てずに水に入る亀も見つけることができるようになった。
 導水管を過ぎると、間もなく渓谷部も終わってしまうので、それを過ぎた辺りで昼食にした。この前後の亀の密度は濃厚で、ひとつの岩の上に5匹が群がっていたこともあった。ゴールまでに視認できた亀は、計24匹。これほどまでに亀を見られる川というのは、日本中探しても他にないかもしれない。

 渓谷は後半に入っても多少深さがなくなったかなという程度で、風景に明確な差はない。相変わらず両岸は樹に覆われたままなので、人工構造物を遮ってくれ、いい景色を提供し続けてくれる。ただし瀞場が長くなるので、私としては、もう少し上でゴールした方が良かったと感じた。桜淵公園まで漕ぐと、蜂の巣岩というものを間近に見ることができるが、川を多く漕いでいると結構目にすることがあるものなので、特に感動することはなかった。

 水量はこのくらいでも問題なし。ザラ瀬で1〜2回底を擦ったくらいで、快適に下れた。水源に雪山を持たないため、水温も高め。
 初めて豊川を漕いだときには、ソロで下った一番激しい川という印象を持ったが、渓谷であることを除外すれば初心者にも勧められる川、というように今回は感じた。私の実力も当時と比べれば少しは向上しているようだ。

 (おわり)