仁淀川カヌーツーリング

によどがわ 高知県越知町
流域内人口密度 67人/平方キロ
リアルタイム水量 不動
駐車場 宮の前公園 いくらでも
片岡沈下橋 道路脇に数台

上八川川の出来地 道路脇に数台
道の駅
仁淀川橋右岸上流側の河原 いくらでも(4WDの方が無難)
仁淀川橋右岸下流側の堤防 15台(イベント時は駐車禁止)
トイレ 宮の前公園
買い出し START付近が市街なので、そこで。
温泉 伊野簡保保養センター(600円)
蘇鶴温泉(400円)
ひとこと ファルトを見かけることも比較的多く、四万十川と並んで四国リバーツーリングの雄である。
土佐市の手前まで堰がないと思われるが、片岡以降は流れがなく、漕いでいてだるい。

  宮の前公園〜片岡 (2001/8/10)

宮の前公園〜片岡沈下橋 11.7km 1.3‰

 今年のGWには、濁流のせいで仁淀川を漕ぐことを断念したので、3か月後にまた再挑戦なのだ。
 特に今回は、直前にデジカメを買い換え、さらに防水ハウジングも購入し、準備万全。水中写真だって撮れてしまうのだ。うっしっし。
 仁淀川は、うじさんと二人。神戸港で待ち合わせ、フェリーで高松へ。何とかキャンペーン中で、5mまでの車で6,990円と安い。たった4時間の船旅なので、早々に寝た。高松港に着いてから、駐車場でさらに1時間寝た。

 高松と言えば、誰がなんと言おうがうどんである。高速道路に入るまでに見つけたうどん屋の味は、イマイチ。時間が早く、開いている店を殆ど見つけられなかったのが敗因であろう。
 こうして、とりあえず腹ごしらえを済ませ、高知まで走り、仁淀川へ。進水式

 GWに下見をしたときに、越知町の宮の前公園からのスタートが最適であろう、と考えていたので、ゴール地点を探し、途中の川の様子を探りながら、宮の前公園へ。今回うじさんは、グモテックスジュニアという私と同じダッキーを購入したので、まずは、その進水式である。ワインをデッキにかけ、残りを飲み干した。
 さてさて、いよいよツーリングだ。13時スタート。公園の端から女川が合流し、大きく川は左へ曲がっている。ここの本流上に木の枝が覆いかぶさっていて、やや危険な感じ。私だけがここを通り、うじさんはいきなりポーテージ。無理をしないのが一番である。この宮の前公園の周辺には、鮎鵜?釣り師が多い。この先は渓谷区間となり、川へのアプローチが簡単ではないので、この辺りに集中するのであろう。感じの悪い釣り師も、若干名いた。この区間を過ぎると、川には誰もいなくなる。ゆったりとした澄んだ流れがあるのみだ。初めての自艇に身を沈め、うじはいい買い物をした、と、満足げである。途中、鵜のような水鳥が戯れていた。近づいてもあまり逃げないので、餌付けされているのだろう。

  あまりにもゆっくりしすぎて、このままではゴールが遅くなることに、二人とも気が付き始め、遅ればせながら真面目に漕ぎ始めた。瀞場とざら瀬が交互にやってくるが、大きな瀬はない、と安心していると、少々迫力のある水の音がした。河原に艇を寄せ、下見してみた。私がまず漕いで、それを見たうじさんが大丈夫と判断したら、漕ぎ下る、ということにした。瀬の中のうじさん私は瀬を漕ぎ抜けたあと、下流で待機し、カメラを構えた。そしてうじさんも無事クリア。写真で見ると、結構な迫力である。
 8kmの地点で発電所の放水口が現れるはずなのだが、なかなか見えてこない。見過ごしたのかなぁ、などと話しながら漕いでいると、放水口登場。互いに結構漕いだ気になっていたので、行程がまだ半分近く残っていることに、げっそりした。この放水口の近辺でも、数人の鮎釣り師が川を塞いでいた。

 ここから先は、瀞場の間隔が長い。うじさんはすでに電池切れの状態で、大変そうだ。どこかに上陸させて、私だけが漕いで車を取りに行くことも考えたが、なんだかんだ言いながらも、一緒にゴールを目指した。

 長い瀞場のあと、小さな瀬があった。こんなところ何の問題もないはずであったが、波はどんどん大きくなり、横波も加わってきて、びっくりさせられた。思わずハイブレイスを入れたほどだ。私はうじさんを波の小さい方へ誘導しようと、後方にサインを送ったが、そんなもん見ちゃいねぇ。私と同じコースを、波間に見え隠れしながら、漕ぎ下ってきた。長い長い瀞場で体力を消耗したところでコレは、ちょっと冷や冷やであった。いやー、びっくりしたねー、と言いながら、左岸の河原で艇をひっくり返して水出し。うじさんの艇は、水に濡れたことでシートの色が落ちており、艇内にバスクリンを多めに入れたようになっている。私がグモテックスジュニアを購入した4年前とは、シートが変更になっているので、私はコレを経験したことがない。体にも悪そうだ (^^ゞ
ゴールの沈下橋 この河原を左に回り込んだところで、ようやくゴールの沈下橋が見えてきた。こうして、14kmの川旅を終えたのだった。あー、疲れた。2級クラスの瀬は2箇所かな。
 右岸下流側に上陸し、着替え。スタート地点でもう一台の車を回収し、スーパーでお総菜を買い出して、伊野の温泉へ。
 さっぱりしたあとは、河原にあるキャンプ場。多くのキャンパーがいたが、一箇所だけポッカリと空いたスペースがあったので、そこに近づいてみると、なんと、車がスタック。時間は21時になろうかというのに、全くついてない。とりあえず、砂場遊び用程度のスコップで、タイヤまわりの砂を掻き出していると、近くのキャンパーが、大きなスコップを貸してくれた。さらに、脱出用にタイヤの下に薪を挟んでくれた。車も後ろから押してもらい、何とか脱出に成功。聞けば、前夜も他の人がここでスタックし、JAFを呼んだとのことであった。ホント助かったのだ。丁重にお礼をし、安全そうなところを探し、そこでテントを張った。
 ご飯を炊き、その間にテント設営。うじさんは初めてのテント設営だ。説明書に目を通しながら、ご飯の火加減も見ながら、無事に完成した。

 明日は他のメンバーと合流して四万十川へ行くのだ。

 

 上八川川合流部〜伊野 (2006/5/4〜5)

1日目

出来地〜仁淀川橋 17.6km 0.7‰

 今回は前回のゴール地である片岡からは5km下流に位置するところからのツーリングである。前日に上八川川を漕いだので、その続きから漕ぎ始める。
 ここからであれば数百メートル進めば仁淀川に合流する。合流するはずなのに、どこからが仁淀川なのか、誰も気付かないまま、いつの間にか仁淀川になっていた。この合流が今日の最大のイベントであったのに、なんだかスタート直後からもやもやした気分になる。

 だらだら漕いで水辺の駅に到着した。水辺の駅とはいえ、河原が広くて川の流れからは200mほど離れている。
 ここのレストランには定食類もあるがバイキングもやっている。そこで昼食を食べていると、見知らぬ方に声を掛けられた。声の主は、美山川で一度お見かけして、漕げる区間等の情報を教えていただいた方であった。GWには四万十川へ行くとは言っていたが、ついでに仁淀川もということになって、たまたま水辺の駅で昼御飯となったらしい。カヌーの世界の狭さを、またもや実感した。
 空腹を癒してから漕ぎ進み、今度は道の駅に到着。買い物をしてからまた漕いで、その日のキャンプ地を探した。今回はキャンプツーリングなのだ。右岸側に適地を見つけ、そこで上陸。早速焚き火用の流木集めが始まった。
 あまり流木が豊富ではなかったため、採取しづらい木も確保せざるを得ない。私は河原の斜面に突き刺さった流木を引っこ抜く際、左ヒザの上を流木で引っ掻いてしまい、深い傷を負ってしまった。田畑君にタオルをもらって傷口を強く縛ってやり過ごしたが、消毒薬も何もなかったので、ハショーフーに感染したりしないかと、内心ヒヤヒヤであった。キャンプツーリングに消毒液は絶対に必要なのだ。

2日目

 翌朝、とくに熱っぽいといったこともなかったが、ハショーフーの潜伏期間は5日程度なので、安心は出来ない。
 まぁとにかくツーリングを続ける。
 この日は「仁淀川の釧路川」を通過する。上記地図の☆印の地点である。詳細図は右のようになっていて、一番右岸側の流路に入っていけば、原生林が茂り、倒木もそのままといった釧路川上流部のような雰囲気を味わうことが出来る。でも実際は、民家やら対岸の河原でのキャンプやらが見えるので、過度の期待は禁物。写真を撮るアングルにも注意を払わなければならないのだ。

 そしてゴールとなった仁淀川橋では、5/3〜5/5の3日間、「紙のこいのぼり」がを川で泳がせており、名物となっている。地元名産の和紙で作ったもので、大きさは3〜10m。沢山の屋台も出て多くの人や車で大賑わい&大渋滞。駐車場は整地された砂利の河原に設けられるが、この砂利がゆるいのなんのって・・・。この年のコンディションが悪かっただけかもしれないが、あちらこちらで車がスタックしており、私のFF車も動けなくなった。仲間に押してもらって脱出できたが、もっと入念に地面を固めておいてくれなきゃ。
 前回の仁淀川でもスタックしたし、なんだか仁淀川と私の車はは相性が悪い。
 このこいのぼり、イベント最終日にはそれ希望者に無料配布していて、それがつまりこの日なのだ。川から引き上げてきてビニール袋に入れて、「ハイヨッ」と渡してくれる。飾るには大きすぎるし、あとで泥を落とさなければならないし、結構使い道に困るこいのぼりで、列を横入りする図々しいおばちゃんを追い出してまでして入手する必要はなかった。このこいのぼりを熱望する月座さんにメンバー全員の戦利品が譲渡された。
 ちなみに、こいのぼりの間隔は、カヌーで通れる程度には空いており、その間を縫って漕ぐことが出来るが、カヌーからこいのぼりを見てもそれが何なのかよく分からず、やはり橋から眺める方が画になるようだ。

 本当は屋台にちょっと立ち寄るだけで、もう少し下まで漕いでから仁淀川橋に戻り、こいのぼりを貰おうと思っていたのだが、私は傷口が心配で、ここでの断念を申し出たところ、なんとなく全員がここで中止となってしまった。申し訳ない。
 この怪我は、傷が3倍早く治るといわれる「キズパワーパッド」をもってしても、傷口がふさがるのに一か月以上を要した代物で、このときの傷跡は一生残りそうな気配が漂っている。

 このあと、近くにある誰も行ったことがない蘇鶴温泉に行ってみた。途中の道路には「ゆっくり走ってください。民家が揺れます。」みたいな看板があり、私は静かに唸った。
 温泉の浴槽は二つあるが、片方は源泉そのままの水風呂。もう片方も4名くらいしか入れない程度の大きさで、シャワーもない鄙びたところであった。普段は地元の方で結構賑わうらしい。

 とまぁ、6か月前の記憶を頼りにレポートを書いてみましたとさ。土佐だけに ヾ(ー_ー)おいおい

(おわり)