テキストデータにすると、
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泉 質 | 効 能 | 備 考 |
単純泉 | 肩こり・腰痛・神経痛 | 湯に含まれる成分が薄く、身体への刺激が少ない。日本ではこれが最も多い。 |
食塩泉 | 冷え性・肩こり・神経痛・婦人病 | 湯の塩分が汗の蒸発を防ぎ、体を温める効果がある。幅広い効能を持つ。 |
硫黄泉 | 美肌・肩こり | 古い角質を取り除き、肌のキメを整える。刺激が強いので、肌が弱い人はほどほどに。 |
みょうばん泉 | 美肌 | 硫黄泉の一種で、肌を引き締める効果がある。アルミニウム泉もみょうばん泉に含まれる |
ラジウム泉 | 糖尿病・不眠症 | 糖尿病で低下した内臓の機能回復&自律神経の鎮静作用。温泉成分が体内に吸収されやすい。 |
カルシウム硝酸塩泉 (石膏泉) |
ストレス・不眠症 | 鎮静作用&内分泌系の活動調整 |
炭酸泉 (ビール泉) |
胃腸病・便秘 | 胃液の分泌や胃腸の働きを高めるためには飲用も有効。 |
温泉法に基づく温泉とは、水温が25℃以上か、硫黄・ラドンなど19種の物質のうち、いずれかが規定量を超えるものをいいます。成分濃度が高いものは療養泉とされ、効能を明記することができるようになります。
ただし、効能はあくまでも可能性がある、という程度のもので、それよりも精神的な効果の方が大きいようでです。
兵庫県内の源泉は2002年3月現在で398箇所。うち、施設等で利用されているのが248箇所あります。
源泉 地中から湧出する温水等で、25度以上のものか、定められた量以上の硫黄、リチウム、マンガンなどの有用成分を含むもの
自噴温泉 自然にわき出す状態で利用
動力温泉 地中に掘り下げ、ポンプで汲み上げて利用
源泉100% 源泉をそのまま利用
掛け流し 源泉の湯量をコントロールせず、浴槽に流す
天然温泉(加温) 低温の源泉、搬送や循環式浴槽での温度低下のため、ボイラーで加温
天然温泉(加水) 高濃度・高温の源泉を希釈・冷却する
天然温泉(循環ろ過) 湯量不足の解消などで、浴槽内の温泉をろ過消毒して再利用する
<<テレビ放送より>>
全国的に温泉施設は急増しているが、合計の湧出量は1999年から減少し始め、循環式の温泉が8割を占めている。循環式とは、湯を消毒・加熱し、再度浴槽に戻す方式を言う。
循環湯の温泉成分ははっきりと減少し、イオンによっては、その濃度が1/5〜1/10にまで低下してしまうものもあります。場合によっては、謳っている効能が得られない場合もあります。
温泉法では、源泉の質だけで温泉かどうかを判断しており、浴槽内の湯の質ではない。加水等により成分が劣化しているとしても、それも温泉と見なされるのである。
循環式浴槽の管理方法(保健所の基準?) |
1年に2回以上の水質検査 塩素による殺菌 1週間に1回以上、湯を交換 1週間に1回以上、濾過器を消毒 など |
湯を循環させると、 |
マニュアルを守っていてもレジオネラなどの菌が検出される浴場は多くあり、自分の身は自分で守るしかないのが現状です。
チェックポイント バスマットの裏に黒いカビがないか
床のヌルヌルは細菌であり、消毒していない証拠
洗体場の排水溝にヘドロがついていないか
壁や天井にカビが生えていないか
水質検査表の掲示があるか
循環湯を打たせ湯・ジャグジーに使っていないか
・・・吸飲によって肺炎を起こす場合がある
<<神戸新聞(2003/8/19)より>>
全国14地域248施設の循環式温泉、および公衆浴場を調査したところ、全体の6割で浴槽水や温排水からアメーバを検出した。
アメーバをDNA分析したところ、約9%がネグレリア・オーストラレンシスという種類であった。これは、鼻から脳に侵入して致死性の脳炎を起こすと、欧州で報告されている。このアメーバによる自然感染の報告はなく、「人が感染する可能性は極めて低い。しかし、ゼロではない」とのこと。しかし、診断が難しく、多くの症例が見逃されているとも言われている。
レジオネラ症防止と同じく、消毒や浴槽水の定期的交換などで防ぐことができるとのこと。
我々一般市民は、ますます浴場を選ぶ目を養う必要がありそうです。